レザーウォールをカスタマイズした「レザードア」
2021年6月14日
今回は東京都内某所に設けられた、レザードアのご紹介です。
レザーで貼り込まれた、重厚感のある高級ドアは、通常であればレザーだけをドアメーカーさんへ渡して、あとはお任せでレザーを貼り込んで頂くわけですが、今回のドアはちょっと違います。
こちらはベースとなるドアを予め工場で製作して頂き、レザー部分はレザータイル(下地板にレザーを貼ったもの)を現場で接着しました。表面のレザーは銀面を起毛させたカウハイドのヌバックレザーです(studioart / velluto)
レザータイル後貼りなので、1枚もののレザーを貼り込んだ時とはまた違った意匠を作ることができます。もっと細かなタイルや、斜め、三角形などなど、レザーウォールで表現できる意匠がドアにも応用可能になります。
こちらもヌバックレザーで、ウレタン無しのフラットタイプです。
ヌバックレザーとは、革の表面(銀面)を使用し、ヤスリ掛けなどで起毛させたタイプのレザーです。銀面を使用するので、床面を使用するスエードよりもかなり大きな面を使うことができ、革の繊維も密なので、強度もあります。
こちらもレザーを貼ったドアです。11種類の異なるレザーを使い、タイルの大きさは5cm角から30cm角までの数種類をパズルのように組み合わせています。ウレタンを入れたり、入れずにフラットにすることで、全体の凹凸感、ボリューム感を引き出しています。照明を組み合わせたときの陰影も全体の雰囲気を盛り上げるのに一役買っています。
レザータイルを使えば、既存のドアをリフォームでレザードアにすることも可能です。
そのほかにも、家具やミラーの枠など、考え方次第で色々なところにレザーを使うことが出来ますね。