建築基準法による「内装制限」をなんとか乗り越える!
2018年1月11日
皆さんは建築に関する日本の法律「建築基準法」の中に、「内装制限」というものがあるのをご存じでしょうか?
居室ないにおける火災の発生を抑制し、または火炎による延焼を防ぐため、建築基準法施行令第128条の4、および第129条には、建築物の用途や規模に応じて、壁や天井の仕上げに使う材料を「難燃」もしくは「準不燃」にしなければならない、とあります。
特殊建築物と言われる「劇場」「映画館」「病院」「ホテル」「百貨店」または「高層マンション」などでは、規模によりますがほぼすべて適用され、私たちインテリアに関わる人にとってはとても重要な問題なのです。
「難燃材料」や「準不燃材料」と言われるものは「なんでも燃える窯」みたいなものに下地とともに入れ、決められた時間燃焼しないか、もしくは有害な煙またはガスを発生しないもの、というように規定されているのですが、正直この窯ではなんでも燃えてしまうので、、、本物のレザーを使っているstudioartはとてもクリアできる要件ではないのです。
しかーし!この制限は「内装仕上げ」に関するもの、つまり壁紙や木製パネルのように糊や接着剤を使って”貼りつける””固定される”ものを対象にしているので、”取り外せる”、または”移動できる”ものには適用されないのです。(ちょっとグレーゾーンですが)
そこで、、、
レザータイルの裏にマグネットを仕込んでみました!
これならいつでも取り外しが可能で、「内装制限」には引っ掛かりません。
「でも、普通の壁にどうやってマグネットが貼りつくの?」
と思われるかもしれませんが、最近では金属粉を混ぜた「マグネット ペイント」という素材があり、ペンキを塗るように壁に塗ると、マグネットが効く壁に早変わりするのです!
マグネットペイントを2回塗ると、この通り、、、
タイルの裏に仕込むマグネットもミソなのですが、しっかりと貼りつきました。ちょっとやそっとでは取れないくらい、しっかりと付いています。
ヨコから見てもこの通り、しっかり貼りついています。それでいて、いつでも取り外せます。
これなら、内装制限の問題だけでなく、引っ越しの時にも外して持っていけますね!
今まで難燃材や準不燃材でないから、諦めていた方に、是非お勧めしたい施工方法のご案内でした。!