パリ デコオフ 2017 新作発表 その2
2017年1月29日
続いてイタリアのレザータイル(レザーウォール)メーカーのstudioart(ストゥディオアート)です。
こちらはパリにショールームを持っていないのですが、毎年サンジェルマンのエリアのお店を借りて、展示スペースを作りこんでいます。
studioart社長の息子で、建築家のマッシモ、外部のデザイナーのジョルジアとイレインが、創業10周年を迎えたstudioartの新たなコレクションを発表しました。まずはマッシモのデザインしたシリーズから。
「WOODS」というデザインで、薄く割った木を積み重ねたような表情です。今まではこのように細いレザータイルは作っていませんでしたが、今回初めて5cmx80cmというものを出しました。また、それぞれのタイルはフラットな部分とパッドの入った部分があります。1枚の中に両方あるのは初めてのことで、今回特別な機械を発明して、このような加工ができるようになってという事です。うーむ、機械から作ってしまうとは、さすがです。
続いてはジョルジアがデザインした「Losange」フランス語で菱形やダイヤモンド型といった意味のようです。こちらも今までになかったタイル形状で、表面のレザーの選択や縦横、ナナメなどの並べ方によって表情がすっかり変わるようになっています。また、全面にステッチを入れたヴァージョンもあります。ちなみにジョルジアは、トレヴィーゾにあるベネトン本社内で、工業デザインのコンサルティングの仕事をしています。世界中で活躍中の若いデザイナーさんです。
最後に香港出身のデザイナーさんのイレインがデザインした「Hyperreal」です。こちらは先ほどのwoodsのように三角形のタイルの中にフラット部分とパッド部分が共存したタイプで、こちらも今まででは想像できなかったタイプです。三角形のタイルには様々なパターンでパッドの入ったものがあり、こちらの写真は1種類だけで構成されていますが、もっと複雑なデザインが可能になっています。よく考えたな~、と脱帽ものです。イレインは特にファブリック専門のデザイナーさんとして、香港やロンドンを中心に世界中で活躍する、こちらも若手のデザイナーさんです。
このほかにも沢山パターンや色などありますが、また追って皆さんにご紹介したいと思います。
もし実物がご覧になりたい時には、お気軽にメールかお電話でご連絡くださいね。