studioart レザーウォール「DUO」
2021年7月1日
毎年レザーの種類とパターンが増え続けるstudioartの中にあって、大胆な穴あきのレザーウォールは今のところこのDUOだけでしょう。2層に張り合わされたレザー(スエードレザーの上にスムースレザー)に開けた大小のジオメトリックな三角形の穴が、全体のデザインを構成しています。
こちらは東京にあるモデルルームの現場写真です。
左右にはカラーガラスが入れられ、柔らかなレザーと固く冷たいガラスの対比がシャープな印象の空間になっています。レザータイル1枚は40cm角で、穴の開いたところにはスエードレザーが覗いて見えます。
全体柄はこんな感じです。
こちらをデザインしたのは、studioart社の社長ナディアの息子、マッシモ・ブランカーティです。ベネチア大学の建築家を卒業した彼は、その後家族経営のstudioart社へ入ります。幾何学的なデザインを得意とし、彼のデザインした「WOODS」はインテリアデザイン雑誌で賞を獲得するなど、レザーインテリアデザインの新たな潮流を生み出しています。
2021年には更に進化させたデザインが発表されました。
2020年の流れるようなデザインから、壁の大きさが限られる空間にもマッチするようなデザインが出てきました。同じ三角形の穴あきでも、印象がかなり違います。
さらに、2021年は裏側のスエードレザーにグリッターの光沢を入れたタイプも発表されています。とてもシックな印象で、今までとはまた違った雰囲気の空間に似合いそうです。コロナ禍の中で考案されたこともあり、DNAの螺旋構造や、人と人とのつながりなども彷彿とさせるデザインになった、という事です。