studioartレザーウォール 施工例
2020年8月6日
イタリア製レザーウォールのstudioartは、住宅のリノベーションなどで使われることが多いのですが、ここでは最近のそういったレザーウォールの施工例をご紹介します。
東京都内の某低層マンションのリビングです。こちらの住宅は壁紙もカーペットもとても良いものを使われており、全体として優しい、洗練されたイメージのインテリアなのですが、その中の一面を引き締まった濃いめの色のレザーウォールで施工させて頂きました。10x40cmのレザータイルを半分ずらしながら貼っていきます。
レザーウォールを施工する際は、レーザーを使用してタテヨコの目地を揃えつつ、全体的にバランスを取りながら進めていきます。レザータイルはセラミックタイルのような目地幅はないので、ぎゅっと突き付けるか、ふわっと突き付けるかの調整を取りながら進めていきます。
こちらのレザーウォールに使用したレザーは、Pezzara(ペッザーラ)というタイプで、一度細くカットしたレザーを経糸を入れて織り、さらにパール加工で光沢感をプラスしたものです。エスニックな雰囲気を持ちながらも、高級感があり、柔らかな印象を与えています。
次にご紹介するのも東京都内の某マンションです。こちらは寝室のヘッドボード部分にレザーウォールをご採用頂きました。
こちらはFrammentiという台形や三角形、長方形を組み合わせたパターン貼りで、表面のレザーはSatinというパールのような光沢を付けたレザーをお選び頂きました。写真をご覧頂くと左手に丸い穴が見えますが、これは24時間換気の給気口の穴で、これを塞ぐことは出来なかったので、レザータイルを切り欠きその上に給気口のカバーを被せて納めました。
カバーにはレザー近似色のシートを貼り、目立たないようにしています。シートを貼らないと真っ白なカバーは目立ってしまいますからね。こちらの寝室は照明に調光が付いていましたので、時間帯やシーンに合わせて照明の強さを変えることで、レザーウォールの表情が変わるところも面白いと思いました。
次は高層マンションでのケースです。高層マンションでは建築基準法による「内装制限」がかかりますので、壁一面に直接施工する壁紙などの場合は「不燃認定」の取れた材料でなくてはなりません。レザーウォールは残念ながら不燃ではありませんので、こうしたケースでは写真のように額縁に入れ、壁に直接貼らないかたちで収まることがあります。ちなみにこちらの物件では額縁から全て当社で製作させて頂きました。
7.5x15cmのレザータイルはウレタン入りとウレタン無しで凸凹とした表情になっています。表面のレザーはスエードで、柔らかな印象です。予め枠に貼った状態で現場に持ち込んだので、施工は1時間もかからずに終了。一風変わったアートのような形で飾って頂きました。
最後にご紹介するのは戸建ての例です。リビングの一部の壁を、約1cmほどニッチ状にへこませて、その中にレザーウォールを施工させて頂きました。
こちらはラグジュアリーという名前のレザーウォールで、11種類ほどのレザーを組み合わせたものです。スムースレザーやスエード、金属箔を貼ったものなど、とても賑やかですが、全体で見ると一つにまとまった印象です。周囲の壁の色や、前に置かれたソファーにもとても良くマッチしていますね。
今回ご紹介した以外にも、レザーウォールは沢山の種類があります。タイル形状は40種類以上、レザーは520種類以上、お好きな組み合わせで少しずつでもインテリアのアクセントに加えてもらえたら、きっと新鮮な印象を感じて頂けると思います。